納豆主食クラブ通信

納豆弁当

 全国一億四千万の納豆ファンのみなさんこんにちは。自らを極度の「納豆狂」と自負するNierです。ついに噂の駅弁、「納豆弁当」を食すことができました。長年の夢がかない、今はただひたすら感涙の海に溺れているところです。
 さてこの納豆弁当ですが、できたのは2001年で歴史としては浅いのですが、名前のとおり第一印象が強烈でお弁当ファンの間では意外と知られているようです。納豆主食クラブの会長としての僕も、昨年ぐらいからその存在をどこからともなく耳にしてはいたのですが、別にこれと言って水戸に行く用事もなく今日に至っていました。それが、先日も書いたとおり水戸に行くことになりまして、やっとの思いで手に入れることができたわけです。しかし、水戸に到着してからも納豆弁当への道のりは決して平坦なものではありませんで、たどり着くまでには一苦労でした。
 まず苦労したのが購入場所。これは前もって調べていなかった僕が悪いのでしょうけど、何しろ突然の水戸行きでしたので、そんなことはすっかり忘れており、「そうだ、納豆弁当を食べよう!」なんてひらめいたのが道中で、調べようと思っても「既に時遅し」でした。ただ、くだんの弁当が水戸駅に売っているということだけは知っていたので、とりあえず駅を目指すことになったのですが、まずまず都会の水戸駅周辺は駐車場を探すのも一苦労で、駅周辺をぐるぐると回る破目になりました。ようやく見つけた駐車場も丸井デパートのもので、買い物をしないと有料になってしまうというものでした。おかげで、以前からいつか買おうと思いながらも尻込みしていたCDを買わされてしまいました。う〜ん、複雑。
 やっとの思いで駅に着き、「さあ納豆弁当はどこだ?」ということになったのですが、どうやら納豆弁当は駅改札の中で販売しているらしく、改札を通らなければ購入できないのです。何たること!しかたないのでSuicaで入場して購入しました。ついに…。
 食べた感想としては、「うん、結構おいしいね」といった具合でした。骨抜きになるほど、というわけでもなかったのですが、期待はずれというわけでもない。まあ食べれてよかったと思える一品でした。あからさまな「納豆」という感じではなく、料理のなかに自然と納豆が添えられているような印象を受けました。臭いも気になりませんし、ねばねば感もあまりないので、納豆が好きじゃない人も意外と食べられるのではないでしょうか。納豆尽くしのお弁当ですが、しつこくもなく調理法には飽きさせない工夫が端々に感じられました。くせはあるけど全体的にはまとまっている、お弁当界のいぶし銀、野球で言えば土橋、俳優で言えば笠智衆(みなさん知らないかな)、そんな一味も二味もあるお弁当でしたね。
 とにかく食べれてよかったです。これで僕の「棺おけに入るまでにはやっておきたいこと」のひとつが達成されました。よかった、よかった。


<写真:納豆弁当>
カレー風味と青海苔風味の納豆てんぷらの軍艦巻きがふたつ、納豆と鶏そぼろを炒めたものをご飯と薄焼き卵で包んだ小さいおにぎりがひとつ、海苔巻ならぬ高菜巻の納豆巻がふたつ、付け合せにはお漬物とふきの煮物が添えられていました。お値段は550円でした。まずますのお値段ではないでしょうか。