Nier escaped from his own works.(3)

化石カレー

 昼食は、館内にレストランがあるということなので、そこで食べることにしました。さすがに平日の真昼間ですから、お客さんは僕を含めて6人しかいませんでした。ガラス張りの店内には、恩寵のようにやさしい光が南から差し込み、ひっそりとした店内は何か僕一人のために用意された特別な場所のように感じられました。
 メニューを開くと、博物館に因んだユニークな名前の料理がたくさんありました。僕はその中でもとりわけキュンときた「化石カレー」というのを注文しました。「化石カレー」。一体どんなカレーが出てくるんだろう。本当に化石が入っているのかな、なんて馬鹿なことを考えているうちにほどなく「化石カレー」はやってきました。
 しかし出てきたカレーは、僕の淡い期待を跡形もなく吹き飛ばしてしまうくらい普通のカレーでした。気を取り直して食べてみると味は上々でしたが、何か奥歯に物が挟まってしまったような食後感でしたね。う〜ん…。
 お昼を食べた後、博物館敷地内をぶらぶら歩き回っていたのですが、とても広く一日で全部見て回ることはできませんでした。というわけで、僕の博物館探訪記はここまで。だいぶ適当だけどね。長くなるからこの辺でやめておきます。この後は帰路の途中で温泉につかって帰りました。なんかのどかな一日でしたね。自分で言うのもなんですが、気楽なもんです。 
 さあ明日からがんばるぞ!
 

<写真:化石カレー>
どうやら骨付きウィンナーが「化石」らしいです。ちなみにお値段は900円くらいだったかな。味は期待以上でしたよ。あなたに変な期待を寄せない自信があるのならおススメです。